Q. 帝王切開の出産と自然分娩では、赤ちゃんにかかる負担に違いがあるの?
A. 自然分娩での出産は、赤ちゃんもとってもがんばらないと生まれてくることはできません。その途中で、トラブルがあると緊急帝王切開に切り替わるのです。帝王切開では赤ちゃんを子宮から直接取り上げるので、赤ちゃんの負担は自然分娩よりずっと少なくなります。その分、お母さんは痛い思いをしますが、元気な赤ちゃんに代わるものは何もありません。また、出産のときの赤ちゃんの頑張りが、その後の赤ちゃんの人生に必要であるとか、そんな影響も考えられません。
Q. 最初の子が帝王切開だったけど、二人目も帝王切開になるの?
A. 1人目の帝王切開の原因によります。帝王切開の原因が取り除かれていれば2人目は自然分娩が可能です。また、子宮の切開は通常横に行いますが、必要性があって縦に行っていた場合も、子宮破裂の危険性が大きいため予定帝王切開になる場合がほとんどです。ただ、1人目に帝王切開で出産している場合、どうしても自然分娩を行うにあたってのリスクは大きくなります。1人目に帝王切開の人は次も帝王切開で、という病院も珍しくはなく、自然分娩の場合でも、少しでも危険があるときは緊急に帝王切開に切り替える、という条件での出産になります。
Q. 帝王切開は産後がきついと聞いたけど、どうして?
A. 帝王切開は手術だからです。後陣痛といって、赤ちゃんが生まれた後子宮が収縮していく痛みがあります。それは自然分娩でも帝王切開でも変わりません。帝王切開はその痛みに加えて、手術の傷口が傷みます。しっかり縫合してありますが、痛みまではすぐにはなくなるわけではありません。しばらくはその痛みにも耐えなければなりません。痛みがあるときは、精神的にも体力的にも人は消耗します。産後はしっかりと体を休めましょう。
Q. 手術着に着替えるとき、下は全裸って本当?
A. 必ずしも100%そうである訳ではありませんが、本当です。実際、手術台の上では多くの場合、全裸になります。感染を防ぐための措置です。しかし、病院によっては手術布で支障のない部分は覆ってくれたりと配慮をしてくれるところもあります。また、事前に病院側に問い合わせをして、希望を伝えておくと対応してもらえる可能性もありますから、まず、聞いてみましょう。
Q. 帝王切開の麻酔が怖い。本当に大丈夫?
A. 絶対に大丈夫です、と保障することはできません。それは、帝王切開に限らず全ての医療行為に対して言えることです。ただ、想定される場面に関して緊急に対処できるように、帝王切開の手術には産婦人科の執刀医だけではなく麻酔科の医師も小児科の医師も待機しています。これから帝王切開の手術に臨むにあたっては、まず、病院を信頼しましょう。そのためには、納得がいくまで医師に説明をしてもらうことも大切です。
帝王切開の出産についてご紹介します。日本において帝王切開での分娩は全体の16パーセントほどにのぼります。この数字をみてみると6人に1人の赤ちゃんが帝王切開によって誕生していることがわかります。近年では、帝王切開での分娩が増加傾向にあります。それは手術の技術が向上してより安全性が確保できるようになってきたことや、赤ちゃんの安全を重視する傾向によるものと考えられます。
また、帝王切開は外科手術の中でも安全性が高いのためお母さんの回復も比較的早い手術です。分娩時のトラブルで医師が訴えられる訴訟の増えてきたことから、より安全性の高い帝王切開が選択肢の一つとして大きな位置を占めるようになってきました。ちなみに、帝王切開の割合はアメリカでは3割だといわれております。そして、ブラジルや韓国では4割に上ります。
出産は命がけ、というように日本では昔から言われています。自然分娩での出産の大変さをさしているものですが、帝王切開での出産もまた、お母さんにとってとても大変な仕事です。一つの命を誕生させることに、文字通りお母さんは身を削っているのです。それは自然分娩でも帝王切開でもなんら変わったことはありません。母性なしには成し遂げられないものだといえます。
