帝王切開体験談①

どんな時に帝王切開になるのか、帝王切開の費用(高額医療費)や保険、産後の傷跡ケア、リスクなど詳しく解説します。
帝王切開体験談①

帝王切開で長女を出産した夜を、漢字で表せば、まさに「痛」です。とにもかくにも、痛いの一言。

手術が始まって、あっという間にわが子とご対面。その後、麻酔が効いて鈍い下半身の感覚の中でも、なんとなく引っ張られているな、と感じながらも処置が終わりました。部屋で落ち着いている間もなく麻酔が切れるとやってくる、激痛につぐ激痛。子宮収縮剤を点滴に入れているせいなのか、入れなくてもそうなる自然の技なのか、子宮がぎゅうぎゅうと絞られるように縮んでいく。うわさには聞いていたけど、これほどとは。

自分の体でありながら、戸惑うほどの痛みでした。「いつでもよんでね、」と言ってくれた看護師さんも、三回も呼べば、呼んだところで時間が経たないと痛み止めはもらえないとわかりました。彼女にはどうしようもない、医者にも、私にだってどうしようもないけれど、我慢するのは私です。

おまけに手術の傷口は、「切りました」という自己主張的な痛みががんがん響いていました。人間の柔らかく連続した筋肉や組織をメスで切って、かわいそうにホチキス(みたいなやつ)で留められて。そのときはガーゼに包まれて見えなかったけれど、ホチキスの芯が私のお腹にまっすぐ並んでいたのです。見たときには思わず「おー!」と叫んでしまいました。

人間、こんな痛い目にあっていいのか、と言うくらい痛い。明日になったらきっと劇的に良くなっているに違いない、明日でなくても近い将来、私は平気で歩き回っているに、違いはないのだけれど、とにかく痛い、予定では、赤ちゃんの誕生をしみじみと喜んでいるはずだったのに。テレビをつけて気を紛らわそうと思っても、音がうるさくて気持ち悪くなるし、もちろん本を読んだりできないし。電気を暗くして背中を丸めて、ただただ「痛い、痛い」と繰り返しながら過ごしていました。

そんな夜が明けて、一眠りするたびに私の体は回復していきました。痛みが減った分がそのまま元気に変わっていくようで、乗り越える力も沸いてきました。「苦あれば楽あり」です。 それからゆっくりとわが子の誕生を喜びました。

次の記事 >> 帝王切開体験談②
スポンサード リンク
帝王切開WEBガイド 新着情報

帝王切開の出産についてご紹介します。日本において帝王切開での分娩は全体の16パーセントほどにのぼります。この数字をみてみると6人に1人の赤ちゃんが帝王切開によって誕生していることがわかります。近年では、帝王切開での分娩が増加傾向にあります。それは手術の技術が向上してより安全性が確保できるようになってきたことや、赤ちゃんの安全を重視する傾向によるものと考えられます。

また、帝王切開は外科手術の中でも安全性が高いのためお母さんの回復も比較的早い手術です。分娩時のトラブルで医師が訴えられる訴訟の増えてきたことから、より安全性の高い帝王切開が選択肢の一つとして大きな位置を占めるようになってきました。ちなみに、帝王切開の割合はアメリカでは3割だといわれております。そして、ブラジルや韓国では4割に上ります。

出産は命がけ、というように日本では昔から言われています。自然分娩での出産の大変さをさしているものですが、帝王切開での出産もまた、お母さんにとってとても大変な仕事です。一つの命を誕生させることに、文字通りお母さんは身を削っているのです。それは自然分娩でも帝王切開でもなんら変わったことはありません。母性なしには成し遂げられないものだといえます。