帝王切開に危険はないのでしょうか?最近では医療技術の進歩によって帝王切開もより安全に行なわれるようになったようです。しかし、帝王切開をすることは「手術」には変わりありません。そのため術後合併症として再出血(縫合不全)や感染、血栓症(肺塞栓症)、術後癒着(腸閉塞)、麻酔に伴う合併症などのリスクがあります。けれども、そういったリスクをきちんと認識して適切に対応することによりリスクを回避することは不可能ではありません。
血栓症とは肺塞栓症(血栓、羊水、脂肪などによる)がとくに大切なポイントになってきます。血栓症のリスクを高めるものに腹部手術と妊娠があります。妊娠中はもともと血栓ができやすい状態となっており弾性ストッキングや下肢の加圧ポンプを用いて肺塞栓症などの予防をおこないます。また、早期離床や積極的な運動なども効果があるといわれています。術後の経過に問題がないような場合は早めに歩いてトイレに行くようにしたほうがよいでしょう。
術後癒着についてですが、癒着は手術で傷ついた組織が修復するための「創傷治癒」の一つといわれています。帝王切開はお腹と子宮を切開する手術となりますので、一般の手術と同じように術後の癒着防止対策はとても大切な処置となります。癒着が起こるといろいろな障害が起きることがあります。たとえば下腹部痛などの慢性的愁訴、ほかにも癒着性の腸閉塞などです。
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帝王切開の出産についてご紹介します。日本において帝王切開での分娩は全体の16パーセントほどにのぼります。この数字をみてみると6人に1人の赤ちゃんが帝王切開によって誕生していることがわかります。近年では、帝王切開での分娩が増加傾向にあります。それは手術の技術が向上してより安全性が確保できるようになってきたことや、赤ちゃんの安全を重視する傾向によるものと考えられます。
また、帝王切開は外科手術の中でも安全性が高いのためお母さんの回復も比較的早い手術です。分娩時のトラブルで医師が訴えられる訴訟の増えてきたことから、より安全性の高い帝王切開が選択肢の一つとして大きな位置を占めるようになってきました。ちなみに、帝王切開の割合はアメリカでは3割だといわれております。そして、ブラジルや韓国では4割に上ります。
出産は命がけ、というように日本では昔から言われています。自然分娩での出産の大変さをさしているものですが、帝王切開での出産もまた、お母さんにとってとても大変な仕事です。一つの命を誕生させることに、文字通りお母さんは身を削っているのです。それは自然分娩でも帝王切開でもなんら変わったことはありません。母性なしには成し遂げられないものだといえます。
