帝王切開をして無事に赤ちゃんを取り出すことができ、さまざまな処置をおえたらお腹の傷を縫い合わせて、皮膚は糸やステープラーなどで止めてからシールでカバーしてしまうと手術は終了となります。帝王切開の手術は一般的にいうと30分から1時間くらいで終了します。また、手術のあとにおなかを縫って閉じることによって本当はくっついて欲しくない組織どうしがくっつくこともあります。
これは「癒着」といわれています。特に症状が無ければ心配する必要はないと思います。しかし、最近では癒着を予防するための色々な処置が行われています。手術が終了したら回復室に移動して、経過をチェックします。手術が終了してから数時間くらい麻酔の効果が弱くなります。この傷の痛みに加えて子宮が収縮するための後陣痛の痛みを感じることがあるとおもいます。
痛みは我慢せずに看護士さんなどに伝えるようにして痛み止めの処置をしてもらったほうがよいでしょう。お母さんの状態が落ち着いてから、あらためてゆっくりと赤ちゃんと面会することができます。手術後1~2日目は回復の様子を見ながら過ごしていきます。傷の痛みや後陣痛などが続き、悪露(おろ)が出てきます。手術の経過が順調であれば、術後2日前後くらいで点滴が外されることます。
血栓症を予防するために術後経過に問題がない場合には、早めに歩いてトイレに行ったほうがよいでましょう。食事は重湯やおかゆから普通食へとだんだんとすすんでいきます。手術をしてから3~5日目になると食事は普通食となりますので自然分娩のお母さんと変わらない生活ができるようになります。おなかの傷口の糸やホッチキスがはずされれば翌日にはシャワーを浴びることができます。
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帝王切開の出産についてご紹介します。日本において帝王切開での分娩は全体の16パーセントほどにのぼります。この数字をみてみると6人に1人の赤ちゃんが帝王切開によって誕生していることがわかります。近年では、帝王切開での分娩が増加傾向にあります。それは手術の技術が向上してより安全性が確保できるようになってきたことや、赤ちゃんの安全を重視する傾向によるものと考えられます。
また、帝王切開は外科手術の中でも安全性が高いのためお母さんの回復も比較的早い手術です。分娩時のトラブルで医師が訴えられる訴訟の増えてきたことから、より安全性の高い帝王切開が選択肢の一つとして大きな位置を占めるようになってきました。ちなみに、帝王切開の割合はアメリカでは3割だといわれております。そして、ブラジルや韓国では4割に上ります。
出産は命がけ、というように日本では昔から言われています。自然分娩での出産の大変さをさしているものですが、帝王切開での出産もまた、お母さんにとってとても大変な仕事です。一つの命を誕生させることに、文字通りお母さんは身を削っているのです。それは自然分娩でも帝王切開でもなんら変わったことはありません。母性なしには成し遂げられないものだといえます。
