入院から退院までの期間

予定帝王切開では、陣痛が起こる前で赤ちゃんの成長が確保される37〜38週頃に手術の日を決めます。手術前検査として血液検査や心電図検査などが行われます。母子ともに順調であれば手術前日に入院します。入院に関する説明や、血圧、体重測定、問診、超音波検査などで、お母さんと赤ちゃんの健康状態を確認します。

 

手術当日はお母さんは飲食禁止です。血圧、脈拍などの検査や浣腸で腸の中をきれいにします。点滴を開始します。手術室では手術後しばらくは動けないため導尿の管が差し込まれ、お母さんの体の変化を見逃さないために血圧計や心電図計も取り付けられます。

 

いよいよ手術の開始です。背中から麻酔をかけます。多くの場合、下半身の局所麻酔なのでお母さんは意識がはっきりしていて、赤ちゃんが誕生したらすぐに対面できます。下腹部の皮膚を切開し、子宮に向かって組織の切開が進められます。子宮を切開すると卵膜を破り赤ちゃんを取り上げ、速やかに胎盤も取り出します。皮膚の切開が始まってから、5分から10分という短時間で赤ちゃんとの対面が叶います。

 

そして今度は切開した時と逆に、子宮から皮膚に向かって組織を閉じていきます。体内の縫合は溶ける糸でされるので抜歯が必要ありません。子宮とほかの臓器の癒着を避けるために、ヒアルロン酸でできているシートでカバーすることもあります。お腹の傷も縫合しシールでカバーすると手術の終了です。ここまで、大体30分から1時間です。

 

赤ちゃんは待機している小児科の医師がケアをしてくれます。お母さんはこれから麻酔が切れてくるとともに襲ってくる痛みに向き合わなければなりません。手術の傷の痛みと後陣痛による痛みです。けれど2日もすれば次第に体の回復を実感として感じられるようになります。何しろ赤ちゃんが待っていてくれるのですから、お母さんはいつまでも痛がっているわけにも行きません。点滴が外れ、シャワーが浴びられるようになり、重湯からスタートした食事が普通食となって、授乳もできるようになれば退院です。個人差はありますが手術後、10日前後で退院の日を迎えることができます。

 

病院での日々は、あっという間です。帝王切開で出産したお母さんが、病院で一番大切にしたいのは自分の体の回復です。よほど恵まれた環境にある人を除いて、病院にいるときがお母さんは一番休むことができることでしょう。これからの育児に備えて、眠れるときはぐっすりと眠ることが大切です。